ゴッホ習作「夜のカフェテラス」

絵画の種類···油彩画・油絵形式···額縁入り主題···風景・海景油彩画　Ｆ６号　肉筆　額装　表サイン　画廊取扱いシール　フィンセント・ファン・ゴッホの習作と伝えられる油彩画です。真作は写真６カット目（転載）のクレラー・ミュラー美術館（オランダ）収蔵の作品（Ｆ25号）ですが、ゴッホは他作同様いくつか習作していて、本作はその一つだとされます。　ゴッホ人気が過熱して習作までも美術市場に出たものながら、ゴッホの筆づかいや構図、色彩には「らしさ」が感じられ、ゴッホ・ファンには得がたい作品です。　〈真作〉に比べると全体に粗い筆づかいで、人物や建物が走り描きされていますが、石畳や灯りの色具合はよく表されています。カフェテラスの客の人数はレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に倣って12人とし、白服を着たイエス・キリストと、扉から去ろうとするユダも影として描かれていますが、テラス前部の緑色の8つのオブジェ（植え込みか）は〈真作〉には描かれておらず、星座も違います。　額装は日本の前所有者によってなされたもので、写真カット5に見られるようにフランス画布を小さめの日本製額縁に合わせるため縮めて張り替えた跡（画面が折り目からはみ出ている）があります。　※画布裏に貼られている画廊取扱いシールのロバート・シェルコフ画廊（ニューヨーク）は1926年以来の老舗ですが、このシールには誤植もあるようで、当方はこれ重きを置いておりません。額縁寸法：天地59.4センチ×左右50.3センチ画布寸法：天地41センチ×左右33センチ

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